みずうみ

みずうみ

年末に図書館から借りていたこの本のことを思い出し、
夜中目覚めて、ふと読み出したら止まらなくなり、一気に読んでしまう。


読み終わった後、すべてのことが愛おしく思える。
本の内容を愛おしいと思うという意味とは少し違って、
読んでいる時の気持ち・読み終わった気持ちで、
まわりを見ることができて、
日常を営んでいること、生きていること、すべてがなんだか愛おしいという感じ。
不思議に前向きな気持ちで、静かなエネルギーに満たされる感じ。


これは、よしもとばななさんの持つ素晴らしい力だと思う。
母になり、ますます素晴らしくなっている。


きれいな装丁は中島英樹さん。
表紙は絵かと思ったら、写真 川内倫子さんとあった。美しい。


いつかの年明けも中島英樹さんの装丁のよしもとばななさんの本を読んだ。
アルゼンチンババア」。絵は奈良美智さんだった。

                       アルゼンチンババア